VDP2023 (第11回VDP) 選考結果

VDP事務局より、本企画に多大な関心を寄せていただいた皆様に厚く御礼申し上げます。国際委員会での審議の結果、本年度の入選作品は以下の4作品に決定いたしました。

画像をクリックすると各作品ページをご覧いただけます。

この乱雑な世界に抗って

監督|オウ・シーウィー
国|マレーシア
制作年|2023

人は地に、ワニは水に

監督|タウフクラフマン・キフ
国|インドネシア
制作年|2022

くにを離れて歌う歌

監督|インシャラー・P・モンテロ
国|フィリピン(ポルトガル、ベルギー、ハンガリー)
制作年|2020

笑いごとじゃない

監督|ペーマウンサメ
国|ミャンマー
制作年|2020

VDP2023 総評

喜劇を作るのは悲劇より格段に難しいといわれる。悲劇は人類共通だが、喜劇は地域・年齢・性別などあらゆる与件によって様々な形があり、標準とか定番がないのだ。今回のVDPのお題が「笑い」と聞いて、正直、これは難しいぞと思った。
 結果としては、笑いがテーマの割には「笑える」作品は少なく、むしろ「笑えない状況から笑いを作り出している人」に焦点を当てた作品が印象に残った。ユニークな活動を展開している漫画家・美術家・音楽家などのアーティストに取材したものが多いが、この種のアプローチは下手をすると、創作している「偉い人」を追いかけるだけ、「ありがたい」コメントをお経のように拝聴するだけになってしまう危険を孕んでいる。問われているのは取材・撮影する側が自分なりの明確な視点を持って対象者と向き合っているかどうかなのだ。
 個々の作品に対する選考委員の評価はまちまちなものもあるが、総じて高い評価を得たものは作者が言いたいことをしっかりと披露できている。いま世界各地で笑えない状況が起こっているが、だからこそ「笑い」の大切さを噛みしめたいと思う。

石坂健治(日本映画大学教授・映画学部長、東京国際映画祭シニア・プログラマー)

VDP2023入選作品上映会

日時: 2023年 12月16日(土)13:30〜18:00
場所: 京都大学 東南アジア地域研究研究所 3F大会議室
    ※ 神宮丸太町駅より北に徒歩3分、荒神橋東詰 こちらより地図をご確認ください。
プログラム:
    13:00 開場
    13:30 VDP 入選作品表彰式 
    13:50 VDP 入選作品上映
    13:50 『この乱雑な世界に抗って』 
    14:30 『人は地に、ワニは水に』
    休憩
    15:05 『くにを離れて歌う歌』
    15:45 『笑いごとじゃない』
    休憩
    16:35 総評 & トークセッション
    17:30 閉会挨拶
    17:40 自由懇談時間
    18:00 閉場

【解説】
・山本博之(京都大学東南アジア地域研究研究所准教授)
・西 芳実(京都大学東南アジア地域研究研究所准教授)
・長坂 格(広島大学大学院人間社会科学研究科 教授)
・土佐桂子(東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所フェロー/名誉教授) 


【国際選考委員】
・速水洋子(京都大学東南アジア地域研究研究所教授)
・山本博之(京都大学東南アジア地域研究研究所准教授)
・石坂健治(日本映画大学教授・映画学部長、東京国際映画祭シニア・プログラマー)
・若井真木子(山形国際ドキュメンタリー映画祭アジア千波万波プログラム・コーディネーター)
・エドワード・デ・ロス・サントス・カバグノット (映画編集者、フェスティバルプログラマー、作家、芸術家)
・ セインリャントゥン (映画作家、プロデューサー)


【総評】
石坂健治(日本映画大学教授・映画学部長、東京国際映画祭シニア・プログラマー)

主催: 東南アジア地域研究研究所 
問い合わせ: vdp[@]cseas.kyoto-u.ac.jp


事前予約不要・参加費無料です。皆様のご参加をお待ちしています。

INTRODUCTION

第11回目となるVDP2023では、「笑!」をテーマに短編ドキュメンタリーを募集しました。 
応募受付期間は2023年6月1日〜9月1日でした。

VDP2023 募集要項


※ポスターを印刷する際は余白ができないように印刷するか、余白を切り取ってご利用ください。