タイトル | 儚さ |
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監督 | Bebbra Mailin |
制作国 | マレーシア |
VDP上映年 | 2015 -越境- |
上映分数 | 9min |
使用言語 | マレー語/インドネシア語 |
字幕 | 英語/日本語 |
タグ | サバ州, 子供, 教育, 歌, 移民 |
作品紹介
マレーシアのサバ州に住むインドネシア人家族の生活を、厳しい生活の中でも歌手になるという夢を持ち続ける12歳の少女ニルワナの視点から描く。
Bebbra Mailin
監督
マレーシアのサバ州、コタキナバル出身。マレーシアのサインズ大学で映画学で修士課程を卒業後、サバ州とマレー半島での数多くの短編映画制作に携わる。2011年には最初の実験的な短編映画『Eye Love』がコタキナバル国際映画祭で賞を授賞し、2012年にはボルネオ環境映画祭で、2作目の短編映画『Langad di Odu』が賞を受賞した。現在は映画学科で講師をしている。
監督からのメッセージ
サバ州では近年不法移民の数が驚くほど増加してきている。2012年の統計によると、自国の政治的対立や経済的圧力などにより、フィリピンとインドネシアから200,000人以上の移民がサバ州に移住している。さらに、サバ州の地理的な位置と昔ながらの移民のネットワークが、サバ州に移民が簡単に入ることを可能にしてきた。この観察的また私的な家族の話は、1998年からサバ州に住んでいたインドネシア人家族の暮らしを捉えている。12歳の少女ニルワナはサバ州で生まれコタキナバルの学校に通って勉強を続けている。学校ではニルワナは歌の才能で人気者だ。日々の生活に困窮している母を助けるために、段々と彼女は自分の歌の才能を利用し、コンテストで成功したいと思うようになっていく。このドキュメンタリーは、サバ州の移民の流入の問題について、また居住地での違法な立場により、不幸なことに不確かな将来に直面しているインドネシア人の子供たちの希望や夢がいかに儚いものかに焦点を当てた。
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