NEWS
VDP2019 連携企画 サウンド・インスタレーション「TINIG:声」制作展示および「TUNOG:音」ワークショップ
VDP2019 COLLABORATIVE PROJECT
‘Sound Installation’
Datu Arellano, Dayang Yraola
VDP2019 COLLABORATIVE PROJECT
‘Sound Installation’
Datu Arellano, Dayang Yraola
サウンド・インスタレーション
日時: 2019年12月12日(木) – 13日(金) 10:00 – 17:00
場所: 京都大学稲盛財団記念館エントランスホール
+ トーク&パフォーマンス (要事前登録)
日時: 2019年12月13日(金) 13:30 – 15:30
場所: 京都大学稲盛財団記念館3階 中会議室
アクセスはこちら
Sound Installation サウンド・インスタレーション
TINIG (ti•nig) : n., Tgl, voice/ ティニグ:【声】 ( 名詞、タガログ語 )
Visual Documentary Project 2019(VDP2019)の京都上映会にあわせて、サウンド・インスタレーション「TINIG」の展示を行います。TINIGは、センサーで反応するリスニングステーションで、「ジャスティス - Justice」をテーマとした短編ドキュメンタリー5作品へのレスポンスとして、Dayang Yraola(ダヤン イラオラ) フィリピン大学助教と、視覚芸術家のDatu Arellano(ダトゥ アレジャーノ)氏が共同で制作したものです。
TINIGの中に入ると、一方からはVDP上映作品より採取し編集された音声 -不平不満の声、語り手の声、身の回りの声という3つの異なる声-が、もう一方からは、麻薬、人身売買、DV、テロリズム、児童虐待、ネット上の性搾取、軽犯罪などさまざまな刑事訴訟事件の音声記録が聞こえてきます。権利を主張する声、虐待や権利を奪われた状態から脱するためにあげる声、公益にコミットするための声 -正義とは、そうした声が聞き届けられることであり、一方で暴力とは、その声が届かず、無視されることです。
アーティストは、この作品を通して、正義の言説における「声」/tinigの中心性を探求しています。
Talk+Performance トーク&パフォーマンス
TUNOG (tu•nog) : n., Tgl, sound/ トゥノグ:【音】( 名詞、タガログ語 )
「TUNOG」は、サウンド・インスタレーション作品TINIGを制作した2名によるパフォーマンス・レクチャーです。はじめに、マニラにおけるサウンド・アートの実践現場についてお話しします。次に、マニラ在住のアーティストが制作した楽器をダヤンより、自身の作品をダトゥよりご紹介します。その後、これら楽器や周囲で見つけたモノを使って即興演奏を行います。皆さんもお手持ちの楽器(音やノイズを発生させるもの)を使って、演奏に加わってください。参加を希望される方は、事前登録のうえ、各自楽器をご持参ください。
ダヤン・イラオラ
フリーランスのキュレーター、フィリピン大学美術学部助教および音楽学部上級講師。
ダヤン・イラオラ:フリーランスのキュレーター、フィリピン大学美術学部助教および音楽学部上級講師。キュレーションの関心としては、メディアとしてのプロセス(アーカイブ及びラボ)、メディアとしてのテクノロジー(アナログ、デジタル、機械、電子)、そしてメディアとしての感覚に焦点を置く。アーティスト・レジデンシー、サウンド実践コミュニティ(‘Manila Art Archive’ 2016 年-)、サウンドとリスニングの文化(‘Sonic Manila Research’ 2014 年-)など、アート実践における生態学を研究している。
http://www.dayangyraola.com
https://soundcloud.com/quantumtala
ダトゥ・アレジャーノ
ダトゥ・アレジャーノ:美術家、音楽家、デザイナー、フロントエンドのWeb 開発者(現在は引退)、教育者、そして影絵人形劇を専門とする‘Anino Shadowplay Collective’ の現メンバー。ドローイング、ペインティング、彫刻といった伝統的な手法に加えて、サウンドデザイン、音楽、ビデオによる実験的な側面や、グラフィック・デザインの商業的な側面といった、視覚芸術と舞台芸術における複数のコンテキストを架橋する、実践的なアート活動を行っている。マニラ在住。
https://www.datuarellano.com
https://vimeo.com/datuarellano
https://soundcloud.com/datu
Photo Credit: Toni Munoz
Illustration by Yasuko Momiyama