沈黙の夏

The Silence of the Summer

タイトル沈黙の夏
監督Mai Dinh Khoi
制作国ベトナム
VDP上映年2014 -人と自然-
上映分数25min
字幕英語/日本語
タグハノイ, 昆虫, 環境破壊, 開発, 音

作品紹介

この作品は、ベトナムにおける人間社会と環境の関係を描いた複数の物語で構成される。 町中の公園では、夏は繁殖期であるはずなのに、人々はセミや虫の鳴き声を聞くことがない。 田舎の田園地帯では、殺虫剤や除草剤が振り撒かれ、子供達はもう自然が奏でる生命の声を聞くことがない。 実験室では、昆虫学者が近い将来の絶滅を怖れてセミやコオロギなどの標本を集める。 このドキュメンタリーは、ベトナムの風景の中に起きている変化を、痛切に映し出している。

Mai Dinh Khoi

監督

ベトナム・ハノイ生まれ。ベトナム国立大学で映像制作を学び、現在はベトナムのケーブルテレビ「VTC14」にて映像の脚本、演出を担当。
主に環境、自然災害の防止等をテーマに活動している。

監督へのインタビュー

このドキュメンタリーを制作した理由は?

夏になるとハノイ郊外の私の家の近くで遊んでいる子供をみかけますが、自分の子供時代とは様変わりしているように感じます。私が子供のころは、水田で虫の声を聞きながら遊んだものでしたが、最近の子供は小さな中庭で自然の音を聞くこともなく遊んでいます。毎朝、会社へと向かう道では、公園が小さくなり、木が切られ、新しい道やビルが作られています。悲しいのは自然と人々がどんどん切り離されていくことです。そのことが私を本作品の制作へと向かわせました。

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