

紅酒鶏
– グレース・チュン・ライウイ
「紅酒鶏」はマレーシアのヌグリ・スンビラン州、ブキット・プランドゥックに住むマレーシア人男性と結婚した、ベトナム人の花嫁、阿嬌 (アチャオ)を描いた作品。本作では、二人の関係とあわせて、アチャオが家庭内での自分の立場を思案する姿が焦点となっている。福州の伝統料理である紅酒鶏、それに家族と食事をめぐって物語が紡がれる。人と人との様々な関係のあり方に思いを巡らせる作品だ。
グレース・チュン・ライウイはマレーシアの女性映画作家で、基礎芸術学を学び(2018)、トゥンク・アブドゥル・ラーマン大学でコミュニケーションと放送学の学位を取得した(2020)。結婚式を専門に扱うジャスト・アナザー・プロダクション(JAP)で編集とカメラのアシスタントを担当。10年前に他界したマレーシア人女性監督ヤスミン・アフマドを偲ぶドキュメンタリー “What Yasmin Left Behind” (2019)では撮影監督を務めた。同作はショッピングモールのGMBBで行われたイベント“Yasmin Ten Years On”で上映された。
エンジェル・ユエン・イーチェンは、マレーシア人の映画作家で、基礎芸術学を学び(2018)、トゥンク・アブドゥル・ラーマン大学でコミュニケーションと放送学の学位を取得した(2020)。「紅酒鶏」のプロデューサーを務める。レブ・アジアで編集アシスタントも務める。このドキュメンタリーは、エンジェルの叔母で、作品に登場するベトナムの人花嫁のアチャオの存在から着想を得て製作された。